入院初日 〜腹キリかよオイ〜 2001年3月4日
とうとうこの日が来ました。

ようやく退院できました。この日を待ち望んでいました。
今日から数回(自分でもわからない)にかけて入院生活をいろいろと語っていきたいと思います。

そう。あれは2月15日のことでした。
午前中は寝て過ごし、午後からいろいろなことをしようと思っていた矢先のことでした。





























ヘ(。Д、゜)ノ家で突然倒れたんです















































ヘ(。Д、゜)ノいや、すみません。ウソです(激爆

















別に倒れたりなんてしてません。ただ、せきが出ていたんですよ。
2月15日以前の糞文を見てみると、風邪を引いていてとかいう文章が出てきますが
せき、鼻水、頭痛という症状があったんです。

病院へ行って薬をもらい、鼻水と頭痛はおさまったんですけど
せきだけがどうしても止まらないんです。

せきをするときになんだか空気が漏れるような音がしていたので
どうもおかしいと思って通称『ママ先生』と呼ばれる医者に行きました。

ママ先生に診察してもらい、レントゲンを撮ることになりました。
ヘ(。Д、゜)ノ『また大量のX線をあびちまったぜ。。。』と苦笑いしつつ(バカ
診察室に戻るとこんな写真ができてました。




















矢印の部分が肺です。
右肺の黒い部分はというと『空気』なんです。
そう。肺が破れて空気が漏れてるんですよ。

この写真をみてママ先生はこう言いました。





























ヘ(。Д、゜)ノあちゃぁ〜。これは『自然気胸』だ。『肺炎』も起こしかけてる。 これはもう早く入院して吸引さんなねは。

















『さんなねは。』は『しなくちゃいけない』という意味です。
で、ここではどうすることもできないので町の病院へ入院する羽目になりました。





























ヘ(。Д、゜)ノしかし

















実はこのとき、家のパソコンをつけっぱなしできたんですよ。
いつも10分程度で診察が済むので普通に帰ってくるつもりでいたんですねぇ。(T-T)
当然のごとく、こう聞きました。





























ヘ(。Д、゜)ノ1回家帰っていい?















































ヘ(。Д、゜)ノダメ

















あっさり撃沈。。。
実はその時、病院の診察が3時までで、残り10分しかなかったんです。
まぁ、スタンバイモードになるからいいかぁ。。。と諦め高畠病院(名前でちゃったよ)へ直行。
すぐ外科の先生に診てもらいました。

結果、その日に入院する羽目になりました。
先生が言うには、『肺に空いた穴が閉じれば1週間、閉じなければ手術』と言うことでした。

そして、俺は先生にこう尋ねました。





























ヘ(。Д、゜)ノ1回家帰っていいっすか?(またかよ















































ヘ(。Д、゜)ノダメ(またかよ

















むうぅう。。。どうしても俺を家に帰さないつもりらしい。(アタリマエ
そして病室に行くとき、なんと看護婦さんが車椅子を持ってきました。
今までそんな体験をしたことなかったし、普通に歩けたんですよ。

半ば強制的に車椅子へ乗せられ、病室へと運ばれていく俺。
その時、看護婦さんに『いやぁ〜。俺普通に歩けるんでいいですよ〜。』とかいいました。そうしたら。。





























( ´_ゝ`)呼吸困難で死んじゃいますよ

















と『さらっ』と言われました。マジびびりました。

そのままおとなしく病室へ。何号室かは忘れました。
とりあえずベットに運ばれ、ぼ〜っとしていたら看護婦さんがなにやら器具が入ったワゴンを持ってきました。
な〜んか嫌な予感がするなぁ〜・・・。とか思ってたらさっきの先生が再登場。





























ヘ(。Д、゜)ノと同時に他の患者さんのカーテンを一斉に閉め始める看護婦さん

















・・・嫌な予感がするなぁ〜。とか思っているうちに先生がゴム手袋をし始めました。
もしかして、『あれ』かなぁ〜。。。とか思っているうちに先生がこう言いました。





























ヘ(。Д、゜)ノはい。それじゃ〜管いれますからね〜。















































(*´∇`)ノやっぱりなぁぁあ〜!!

















はぁ〜。こんなとこで腹切るのかよオイ。とか思いつつ、事前にたくさんの情報を入手しようと
いろいろと先生に尋ねました。





























ヘ(。Д、゜)ノやっぱ局部ですよねぇ。。。
医師『うん。そうだよ。』

















ヘ(。Д、゜)ノいったいですよねぇ。。。
医師『うん。痛いよ。』





















ヘ(。Д、゜)ノどのくらい切るんですか?
医師『大丈夫。1cmくらいだから。』





















1cm。。。まぁ。。。いいかぁ。。。我慢しよう。。。
ドキドキしている俺とは対象に看護婦さんと話しながらのんびり準備する医師。
あんたにゃぁ〜俺の苦労はわかるめぇ。。。とか思いつつ作業を見ていると
先生がなにやら棒を持ってきてこう言いました。





























医師『は〜い。これ入れるからね〜。』















































ヘ(。Д、゜)ノそこには太さ3cmほどの棒がありました

















Σ(。Д、゜lll)ノいや、太いんすけど!?とか問い詰めると
先生はその棒から管を取り出しました。
(*´∇`)ノあぁ、確かに太さ1cmくらいです。安心しました。





























(*´∇`)ノく、管の中に一本の針がなければもっと安心できたんですが

















まぁ、体にねじ込むわけですから肉を切り裂いて中に入れなくちゃいけないわけで。
そのために必要なのはわかるんですけど。。。嫌ですね。事前に見せられるのは。(素

はい。いきま〜す。

とうとう始まりました。最大の難関、『麻酔注射』です。
物貰いの時さんざん苦しめられた麻酔注射。体に打ったらどうなるんだろう?(滝汁






はい。プス。





























ヘ(。Д、゜)ノ理屈ぬきであれはマジやばいです

















貧血検査などで打たれる注射なんぞと比べたら麻酔注射に失礼です。
まず、肺まで麻酔を届かせるのでかなり深く刺されます。
そして麻酔液を注射されるともう最悪。





























ヘ(。Д、゜)ノ木の根が生えるように痛みが走っていくんです

















針の先が無数に分かれて体に刺さっていく感じでしたね。あれは。

しばらくするとその痛みがなくなり、無感覚になります。
先生が『これは痛い?』、『これは痛い?』と聞いてきましたが、その時にはもう感覚はありません。
まぁ、切られているときも痛くはないんです。痛くないんですけど。。。





























ヘ(。Д、゜)ノ背中に垂れてくる血の感覚ははっきりわかるんですよ

















ああぁ。。切られてるなぁ〜。とか実感しつつ、先生の方から何か押されています。






























ヘ(。Д、゜)ノチューブ入ってるよオイ。。。

















マジカヨ。。。とか思いつつ目を閉じていると、腹のところで嫌な音がしました。





























ゴキッ















































ヘ(。Д、゜)ノアバラにぶつかった音です

















ちょっと痛いんですよ。一応骨にぶつかっているので。
その後もう一度『ゴキッ』という音がした後、ようやく縫合に入りました。

その時、先生はこう言ってました。





























抜管(ばっかん)する時に痛くないように縫合しなくちゃなぁ。

















抜管。。。なんて痛そうな響きでしょう。。。
18年間生きてきて初めて聴いた言葉です。パソコンでも変換できませんでした。
そんなことよりもびっくりしたのが





























ヘ(。Д、゜)ノこんな苦労して入れてる管を麻酔無しでどうやって抜くんだよ

















あ〜。考えるだけで痛い。当事者だけに考えたくもない。(笑

まぁ、そんなこんなで一応管は入りました。見た目案外グロいです。
ついに機械につながれることになりました。これからしばらくはこの機械に繋がれっぱなしです。



















パチ。

















苦しかったら言ってくださいね〜。
ヘ(。Д、゜)ノギブ

















この2文字を発声するのもつらいくらい苦しかったです。
先生は『肺が急に膨らんでくるから苦しいかもしれない。ちょっとの我慢だよ。』と説明してくれました。





























ヘ(。Д、゜)ノ最初から言ってください

















10分くらいですかね。呼吸困難だったときよりさらに苦しい状態が続きました。
とりあえず筆談で(話せないし、話すと管が痛かった)じいちゃんに持ってきてもらいたいものをつげ、
痛み止めの座薬を入れてもらいました。(かなりはずいです。

とりあえず痛みは軽くなりました。
しかし、自分の力で上体を起こせないほど痛いんですよ。
というより手伝ってもらっても痛くてキープできません。





























ヘ(。Д、゜)ノそこで必殺パラマウントベット

















あれ、凄く便利です。ボタン一つで上体を起こしてくれる優れものです。
俺みたいに自分の力で体を起こせない人なんかには最適なものでした。

病院の環境自体はすごくいいもので、テレビにいたってはなんとビデオも見れました。
ケーブルテレビも見れるので暇なときは音楽番組も見れます。

親戚がお見舞いに来てくれ、看護婦さんが尿瓶とポータブルトイレ(バケツに便座をつけたとんでもない代物)を置いていきました。
消灯は9時。なんだかやたらと忙しかった一日が終わろうとしていました。





























ヘ(。Д、゜)ノここからが一番辛かったですね

















早すぎて寝れないとかそんな生易しいものじゃありません。
眠れない理由の一つに呼吸したときの音にありました。

機械には水が入っていて俺が息を吐いたときに漏れた空気が水に入り
どれくらい漏れているのか調べることができるのですがこれが最悪です。
呼吸するたびに『ごぼごぼごぼごぼ!!』と結構大きい音が出るんですよ。
ホント、うるさくて寝れなかったですね。でも、これは2,3日経てば慣れます。






























ヘ(。Д、゜)ノそれ以上に痛み止めが切れたのがまずかったです

















呼吸するたびに管の周辺が痛いんです。
ナースコールは手の届かない位置にあり体を動かせないので呼ぶことができません。

これほど息をしていることが辛いと感じたことはありませんでした。
ただ、管に刺激を与えないように腹式呼吸を心がければ痛みはそんなにありません。
一度一度の呼吸を意識しながらしているんですが
眠りそうになると間違って普通の呼吸をして傷が痛み、目が冴えてしまうという悪循環に陥りました。

そのうち寝ることができたのですが、これは入院中で『3番目』に辛い出来事でした。。。
そんなこんなで入院生活初日は終わりました。

(多分)明日は入院生活2日目を書くと思います。














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